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「背中が痛い」「姿勢が悪いと言われる」「体をひねると違和感がある」などといった経験はありませんか?これらは胸椎という背骨の一部が深く関わっていると考えられます。

胸椎は、首と腰の間にある背骨の中央部分のことです。立ったり座ったり、体を動かしたりする際に、大きな働きをしています。心臓や肺を守る胸郭の一部でもあり、まさに体の要となる部分なのです。
この記事では、胸椎の基本情報やよくある疾患などについて詳しくご紹介します。

胸椎の基本情報

背中の真ん中あたりに手を当ててみてください。そこにあるのが胸椎です。胸椎は、体を支えるための大切な役割を担っています。胸椎は12個の骨が積み重なってできており、心臓や肺といった大切な臓器を守る胸郭の一部でもあります。ここでは、胸椎がどのような構造をしていて、どんな働きをしているのかを分かりやすくご紹介します。

胸椎とは?

胸椎(きょうつい)は、頸椎と腰椎の間にあり、脊椎の中央を構成する重要な部分です。人間の胸椎は12個の椎骨で構成されており、医学的にはT1からT12(Thoracic vertebraeの略)として表記されます。T1が頭蓋骨に最も近く、T12が腰椎に最も近い位置にあります。

胸椎は頸椎(7個)と腰椎(5個)の中間の大きさをしており、腰椎に近いほど大きくなる構造的特徴があります。側面から見ると、胸椎は後弯(こうわん)という自然なカーブを描いており、これは生理的弯曲と呼ばれる正常な構造です。

胸椎の役割

胸椎は人体において重要な役割を複数担っています。まず構造的支持機能として、脊柱の一部として上半身の重量を支える重要な役割があります。12個の椎骨が連結することで、安定した骨格構造を形成しています。また、各椎骨には脊柱管という管状の空間があり、その中を脊髄が通っているため、脊髄を外部の衝撃から守る保護機能も果たしています。

さらに胸椎は肋骨や胸骨とともに胸郭を形成し、心臓や肺などの重要臓器を保護する容器としての役割も持っています。他の脊椎部位と比較して可動性は制限されているものの、体幹の回旋運動や屈伸運動を可能にする機能も備えています。

肋骨と胸椎の関係

胸椎と肋骨の関係は非常に密接で、構造上重要な特徴があります。肋骨頭関節では肋骨の頭部が椎体の側面にある窩と関節を形成し、肋横突関節では肋骨の結節部が横突起と関節を形成しています(第11・12肋骨を除く)。この関節構造により、胸椎は他の脊椎部位にはない独特の形態を持っています。12対の肋骨が胸椎と連結することで、籠状の胸郭を形成し、呼吸運動を支えています。

胸椎に関連する体の動きと特徴

体をひねったり、前後に曲げたりする動作で、胸椎は重要な役割を果たしています。ただし、首や腰と比べると動く範囲は限られているのが特徴です。これは肋骨とつながっているためで、大切な内臓を守るための自然な仕組みなのです。胸椎周辺にはたくさんの筋肉や靭帯があり、これらが連携して体の動きをサポートしています。胸椎の動きの特徴を知ることで、日常生活での体の使い方がより理解できるでしょう。

胸椎の動き:回旋、屈曲、伸展

胸椎の動きは頸椎や腰椎と比較して制限されていますが、複数の運動が可能です。回旋運動(回転)については、胸椎の椎間関節が前額面に近い角度で配置されているため、回旋運動は比較的得意な動きです。体幹をひねる動作において中心的な役割を果たします。前後への曲げ伸ばし運動である屈曲・伸展運動は、肋骨との関節構造により制限されており、これは胸郭内の重要臓器が移動されないための保護機能でもあります。左右への曲げる動きである側屈運動も可能ですが、やはり肋骨の存在により可動域は制限されています。

周辺の筋肉と靭帯の影響

胸椎周辺には多くの筋肉と靭帯が付着しており、その機能に大きく影響しています。関連する筋群として脊柱起立筋群、菱形筋、僧帽筋、肋間筋、深層の固有背筋群などがあり、これらは頸部、腰仙部、肩甲骨、肋骨などとの連携にも関連しており、解剖学的に重要な役割を担っています。靭帯系統では前縦靭帯、後縦靭帯、黄色靭帯、棘間靭帯、棘上靭帯が胸椎の安定性維持に関連しています。

胸椎の可動域が制限される原因

胸椎の可動域が制限される主な原因として、まず12対の肋骨との関節構造が運動を制限していることが挙げられます。また、心肺機能保護のため胸郭の安定性が重視され、過度な動きが制限されています。さらに椎間関節が前額面に近い配置をしているため屈伸運動が制限されており、周辺組織である靭帯や筋肉の緊張や拘縮による制限も影響しています。

胸椎に関連するよくある疾患

胸椎には年齢とともに現れやすい症状や疾患があります。骨がもろくなることで起こる圧迫骨折や、背骨が曲がってしまう側弯症、神経が圧迫されて起こる脊柱管狭窄症などが代表的です。これらは決して珍しいものではなく、多くの方が経験される可能性があります。早めに症状を知り、適切な対処をすることで、痛みや不便さを軽減できることも多いのです。ここでは、それぞれの症状について詳しくご紹介します。

胸椎椎体圧迫骨折

胸椎椎体圧迫骨折は骨粗鬆症による脆弱性骨折としてよく見かける疾患です。特に胸腰椎移行部(第11胸椎から第2腰椎)での発生頻度が高くなっています。この部位で発生しやすい理由として、矢状面のアライメントで後弯から前弯へと変化する変曲点であること、肋骨が胸郭に付着していない部位であること、椎体前方への荷重が約80%と高負荷であることが挙げられます。主な症状として急性の背部痛、身長の短縮、後弯変形、ADL(日常生活動作)の低下が現れます。

側弯症

脊柱側弯症とは、背骨が左右どちらかに弯曲している状態を指します。側弯症にはいくつかの種類があり、原因不明で主に女子に発症する特発性側弯症と、加齢による変化で発症する変性後側弯症があります。症状として肩や腰の高さの左右差、肩甲骨の突出、肋骨の隆起、腰背部痛や臀部痛、下肢痛が見られ、進行すると肺機能の低下も起こることがあります。

胸部脊柱管狭窄症

胸部脊柱管狭窄症は、加齢や荷重などにより椎間板が変性したり靭帯が厚くなったりすることで脊柱管が狭くなり、脊髄神経が圧迫される疾患です。特徴的な症状として背筋を伸ばしての立位や歩行時の症状出現、太ももや膝から下のしびれや痛み、つっぱり感があり、前かがみや座位で症状が軽減する間欠跛行が見られます。

胸椎ヘルニア

胸椎ヘルニアは胸椎の椎間板が変性し、椎間板の一部が脊柱管内に突出することで神経を圧迫する疾患です。頸椎や腰椎のヘルニアに比べて頻度は低く、胸郭の安定性により症状が出にくい場合がありますが、重篤な場合は脊髄症状を呈することがあります。

胸椎の健康維持の方法は?

胸椎の健康を保つために、日常生活でできることはたくさんあります。正しい姿勢を心がけることや、胸回りの筋肉を適度にストレッチすることで、胸椎への負担を減らすことができます。特別な器具は必要なく、簡単な運動で改善できることがよくあります。毎日少しずつでも続けることで、背中の痛みや不調を予防し、快適な日常生活を送ることができます。

姿勢改善

正しい姿勢を維持することは、胸椎への負担を軽減し、疾患の予防につながるため、とても重要です。立位姿勢では頭部を正中位に保ち、肩甲骨を軽く寄せて胸を適度に張り、骨盤を立てることが基本となります。座位姿勢では深く腰掛けて背もたれを活用し、足裏全体を床につけるとともに、長時間同じ姿勢を避けることが大切です。作業時の注意点として、デスクワーク時の画面の高さ調整、定期的な姿勢変換、適切な椅子と机の高さ設定が挙げられます。

胸部ストレッチ

胸椎周辺の筋肉の柔軟性を保ち、可動域を維持することで健康な状態を保つことが目的です。推奨されるストレッチとして、両手を後ろで組んで胸を開き、深呼吸とともに実施する胸郭拡張ストレッチがあります。また、座位で体幹をゆっくり左右に回旋する体幹回旋ストレッチは、痛みのない範囲で行いましょう。さらに肩甲骨の内転・外転運動や僧帽筋・菱形筋のストレッチなど、肩甲骨周囲のストレッチも効果的です。

ストレッチを行う際は、痛みが生じる場合は中止し、無理な力を加えずに継続的に実施することが大切です。既に症状がある場合は、必ず医師に相談してから行うようにしてくださいね。

胸椎についてお悩みの方は『めう整体院』にご相談ください!

この記事では、胸椎の基本情報やよくある疾患などについて詳しくご紹介しました。
胸椎は心臓や肺などの大切な臓器を守りながら、体を支える重要な役割を担っています。肋骨とつながっているため動く範囲は限られていますが、体をひねったり曲げたりする動作には欠かせない部分です。
もし現在、胸椎についてお悩みの方は『めう整体院』にご相談ください。

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