腕の付け根の「こり・痛み」とは?感じ方による違い
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「こり」と「痛み」はどう違う?
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痛みの場所(前側/外側/後ろ側)で見分けるポイント
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動かした時、じっとしている時の違いで考えるべき原因
→(例:「腕を上げると前側がズキッとする」など、動きで変わる痛みの傾向)
使いすぎ・筋肉の緊張によるこり|日常生活で増える負担
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デスクワークやスマホ姿勢による血行不良と筋疲労
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上腕二頭筋・大胸筋周辺の筋肉負担が痛みを誘発するメカニズム
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筋膜のこわばり・トリガーポイントと“こり”の関係
→(腕前側の付け根痛と筋肉・腱の炎症例)
肩関節・腱板のトラブル|関節や腱まわりの構造的な原因
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肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)や腱板の影響
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インピンジメント症候群(腱や滑液包が挟み込まれる現象)
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関節可動域の制限や痛みの出方の特徴
→(肩まわりトラブルによる腕付け根痛の例)
神経・首由来の影響|頸椎トラブルや胸郭出口症候群
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頸椎(首)から伸びる神経が圧迫されると腕の付け根へ症状が広がる可能性
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胸郭出口症候群とは?神経・血管の圧迫が痛みやしびれを伴う流れ
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痛みとしびれが同時に出るケースの見分け方
→(神経関連の痛みの例)
症状別のセルフケアと受診の目安|重症サインとは?
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急性期と慢性期のケア(冷却 vs 温熱、ストレッチ例)
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「痛みが夜間に強まる」「日常生活に支障がある」場合の注意点
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自己ケアで改善しない場合の受診推奨と診療科の目安
→(痛みの出方・タイミングで判断する方法)
腕の付け根の「こり・痛み」とは?感じ方による違い
「腕の付け根がなんとなく重いんだけど、これって“こり”なのかな?」
「急にズキッとしたけど、これは“痛み”のほう?」
こんなふうに、同じ場所でも“感じ方”の違いで気になるポイントは変わりますよね。腕の付け根は筋肉・関節・神経が集まっているため、違和感の出方にも幅があると言われています。ここでは、こりと痛みの違いや、場所ごとの特徴について整理していきます。
「こり」と「痛み」の違い|重だるさ・張り感 vs 鋭いズキッとした感覚
まず、「こり」と「痛み」は似ているようで感覚が違います。
● こり
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重だるい
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引っ張られる、張る感じ
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じわっと広がるような不快感
● 痛み
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ズキッと鋭い
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動かした瞬間に強まる
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深部に刺さるような感覚
「仕事の後に重くなる感じなら“こり寄り”、動かすとズキンとするなら“痛み寄り”かもね」と説明されることが多いようです。
痛みの場所(前側/外側/後ろ側)で見分けるポイント
「場所によって原因って違うんですか?」
はい、違うと言われています。腕の付け根は筋肉と腱が複雑に動くため、痛む場所によって背景が変わりやすいようです。
● 前側が痛い
→ 上腕二頭筋、胸の筋肉、上腕の前側の筋肉が関係しやすいと言われています。
「腕を前に上げるとズキッとする」という声が多いです。
● 外側が痛い
→ 三角筋(肩の外側の筋肉)や肩関節の動きに関連するケースがあると言われています。
荷物を持つ動作で痛みが出やすい印象です。
● 後ろ側が痛い
→ 肩甲骨まわりの筋肉や、姿勢の崩れで負担がかかるケースが多いとされています。
デスクワークの人に多い場所です。
それぞれの場所で「どんな動きで痛むか」を見ると、原因の見当がつきやすいとも言われています。
動かした時・じっとしている時の差で考えるべき原因
「動かすと痛い時と、じっとしてても違和感が残る時って、どう違うの?」
これは原因を考えるときの大きなヒントになります。
● 動かした時に強まる痛み
→ 筋肉・腱の疲労や、肩関節まわりの動きの問題が関係することが多いと言われています。
例:「腕を上げた時に前側がズキッとする」など。
● じっとしている時も重い・だるい
→ 姿勢の影響や血行不良、筋膜のこわばりと関連するケースが多いようです。
長時間のデスクワークで起きやすいタイプです。
痛みが出る“タイミング”を見るだけでも、原因を絞りやすいと言われています。
まとめ
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使いすぎ・筋肉の緊張によるこり|日常生活で増える負担
「腕の付け根って、なんでこんなに重だるくなるんだろう…?」
こんなご相談をよく聞きます。実は、腕の付け根の“こり”は、日常の動作や姿勢の影響を受けやすい場所と言われています。特別な怪我をしていないのに違和感が続く場合、使いすぎや筋肉の緊張が背景にあることが多いようです。
ここでは、よくある原因を順番に見ていきますね。
デスクワークやスマホ姿勢による血行不良と筋疲労
「長時間パソコンしていると、腕の付け根が固まってくるんですよね…」
その感覚、よくわかります。
デスクワークやスマホ姿勢では、
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肩がすくむ
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腕が前に出る
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頭が前に落ちる
このような姿勢が続きやすく、結果として大胸筋(胸の筋肉)・上腕の筋肉が引っ張られ、血流が低下しやすいと言われています。
血行が滞ると、筋肉の疲労物質が流れにくくなり、だるさや重さが残りやすい状態になります。
「じわ〜っとした重さが抜けない」という声は、まさにこの状態のことが多いようです。
上腕二頭筋・大胸筋周辺の負担が痛みを誘発するメカニズム
「腕を動かすと付け根がズキッとするんですが…」
このパターンでは、上腕二頭筋(腕の前側の筋肉)や、その付け根の腱に負担がかかっているケースが多いと言われています。
特に、
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重いものを持つ
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長時間の家事
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手を前に出す作業(PC・スマホ・料理など)
こうした習慣が積み重なると、筋肉だけでなく腱にも負担がかかり、炎症が起きやすいとされています。
腕の前側の付け根が痛む方の多くが「腕を上げた瞬間にズキッとする」「物を持ち上げると響く」と話す理由は、筋肉の緊張と腱の疲労が関係しやすいからだと言われています。
筋膜のこわばり・トリガーポイントと“こり”の関係
「押すと気持ちいいけど、痛みもある場所があるんですよね…」
それ、筋膜のこわばりや“トリガーポイント”と呼ばれる現象が関係している可能性があります。
筋膜は筋肉を包んでいる薄い膜ですが、疲労や姿勢の崩れで固まりやすく、
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肩
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胸
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脇の下
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上腕
これらのエリアが連動してこりやすいと言われています。
特に**大胸筋(胸)や小胸筋(わきの下の奥)**が固まると、腕の付け根にまで違和感が広がるケースが多いようです。
「痛む場所と、実際に固まっている場所がズレて感じることがある」と紹介されるのも、筋膜がつながっているためだと言われています。
まとめ
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肩関節・腱板のトラブル|関節や腱まわりの構造的な原因
「腕の付け根がズキッとするんですが、肩から来てるってことありますか?」
こんな相談は本当に多いです。腕の付け根の痛みといっても、原因が必ず腕だけとは限らず、肩関節や腱板まわりのトラブルが影響しているケースも多いと言われています。肩は体の中でも特に複雑な構造をしているため、動作によって痛み方が変わりやすいのも特徴です。ここでは、肩関節周囲の代表的なトラブルと痛みの出方の違いを整理していきます。
肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)や腱板の影響
「五十肩って聞くけれど、腕の付け根にも痛みが出るんですか?」
はい、そういうケースもあると言われています。五十肩(肩関節周囲炎)は、肩の関節包と呼ばれる袋のような部分が固くなり、動かすと痛みが出やすくなる状態のことを指します。
五十肩では、
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腕を横に上げると痛む
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後ろに回す動きがつらい
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夜にズキズキして眠りにくい
こういった特徴がよく紹介されています。
また、腱板(肩を動かす深層の筋肉)の負担が蓄積すると、腕の前側や外側に痛みが広がることもあると言われています。
インピンジメント症候群|腱や滑液包が挟み込まれる現象
「腕を上げた瞬間だけ、鋭く痛むんですよね…」
この感覚に心当たりがある場合、インピンジメント症候群と呼ばれる状態が関係していることがあります。これは、肩関節の中で腱板や滑液包が骨に挟まれるような動きになり、痛みが生じると説明されています。
特徴としては、
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特定の角度でだけ痛む(途中でズキッと“引っかかる”感じ)
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手を上に上げる途中の「ある角度」で痛みが強まる
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荷物を持ち上げる動きで悪化しやすい
などが挙げられています。
引用元:kasumigaura.hosp.go.jp
【⭐︎参考記事】https://kasumigaura.hosp.go.jp/section/seikei_inpinjiment.html
関節可動域の制限や痛みの出方の特徴
「動かしたときだけ痛い時と、じっとしててもズーンとする時って何が違うんですか?」
これは、肩の構造にどの程度影響が出ているかを見るヒントになります。
● 動かしたときにだけ痛い場合
→ 腱板の軽い炎症や滑液包の摩擦が関連すると言われています。
腕を上げる途中で痛みが“ピーク”になるのが特徴です。
● じっとしていても痛む場合
→ 関節包のこわばり、肩全体の炎症が強い状態などが影響しやすいとされています。
「夜間痛(夜にズキズキする痛み)」が出る方も多いようです。
● 可動域が狭くなるケース
腕が「ここから先に上がらない」という感覚がある場合、関節包の硬さや腱の動きに制限が出ていることが考えられると言われています。
こうした特徴から、肩由来のトラブルが腕の付け根の痛みとして現れることがあるため、動作の変化を観察することがとても大切です。
引用元:kasumigaura.hosp.go.jp
【⭐︎参考記事】https://kasumigaura.hosp.go.jp/section/seikei_inpinjiment.html
まとめ
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神経・首由来の影響|頸椎トラブルや胸郭出口症候群
「腕の付け根なのに、首から痛みが広がるってあるんですか?」
こうした質問はとても多いです。腕の付け根は肩関節だけでなく、首から伸びる神経の影響も受けやすい場所だと言われています。筋肉のこりとは違い、痛みとしびれがセットで出るケースもあるため、感じ方の違いがヒントになることが多いようです。
ここでは、首や神経が関わる代表的な原因を分かりやすくまとめていきます。
頸椎(首)から伸びる神経の圧迫|腕の付け根まで広がる理由
「肩こりだと思っていたら、腕の付け根までピリッとくるんですよね…」
この感覚、神経が関係している可能性があります。
首(頸椎)からは、腕や肩に向かって神経が枝分かれするように伸びていると言われています。
そのため、頸椎に負担がかかると、
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首〜肩
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肩〜腕の付け根
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腕の外側〜指先
このように、神経の通り道に沿って症状が広がるケースがあります。
たとえば、
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長時間のスマホ姿勢
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うつむき姿勢のデスクワーク
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枕の高さが合わない
こうした日常習慣でも神経の圧迫が起きやすいようです。
胸郭出口症候群とは?神経や血管が圧迫されることで起こる痛みとしびれ
「腕を上げているとだんだんしびれてくるんです…」
このような場合、胸郭出口症候群と言われる状態が関係することがあります。
胸郭出口症候群とは、
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首の付け根
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鎖骨のまわり
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わきの下
これらの“狭い通り道”で神経や血管が圧迫されることで起こると言われています。
特徴としては、
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腕の付け根〜腕の外側にかけて痛みが広がる
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しびれ・だるさ・重さが同時に出やすい
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バッグを持つだけで悪化する
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腕を上げる姿勢でしびれが強まる
などがあります。
家事やデスクワーク、スポーツなど、日常の姿勢が影響しやすく、症状が続くと腕の付け根のこりと混同しやすい状態になると言われています。
痛みとしびれが同時に出るケースの見分け方
「こってるだけなのか、神経なのかがわからなくて…」
そんな時は、痛み方の違いが判断の手がかりになります。
● 神経が関わるとされるケースの特徴
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ピリッ、ジンッとする
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触っていないのに電気が走るような感覚
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一定の姿勢が続くと悪化する
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肩・腕・指先まで症状がつながることがある
● 筋肉由来の“こり”の特徴
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重だるい
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押されると気持ちよい
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痛みが局所的
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温めると軽くなる場合がある
「痛み+しびれ」が同時にある場合は、首や神経の影響を考慮するほうが良いと言われています。
まとめ
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症状別のセルフケアと来院の目安|重症サインとは?
「腕の付け根の痛みって、自分でケアしていい時と、相談したほうがいい時があるんですよね?」
こうした質問は本当に多いです。腕の付け根の痛みは、筋肉のこりから肩・神経のトラブルまで幅があるため、症状の出方やタイミングで対処を変えることが大切だと言われています。ここでは、急性期と慢性期のセルフケア、そして“重症サイン”の目安をまとめていきます。
急性期と慢性期で変わるセルフケア|冷却 vs 温熱・ストレッチの使い分け
「今は何をすれば楽になりますか?」という質問への答えは、“状態がどの時期か”で変わります。
● 急性期(痛みが強い・熱感がある時期)
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腕を動かすとズキッとする
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触れると熱い
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腫れぼったく感じる
このような状態の時は、冷却がすすめられていることが多いと言われています。
氷水や保冷剤をタオルで包み、10〜15分を目安に行うと、負担が軽くなるケースがあるようです。
● 慢性期(こわばり・だるさが続く時期)
痛みが落ち着き、
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じっとしていると重い
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朝にこわばりやすい
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長時間の作業で再発する
こういった場合は、温める・ストレッチを取り入れると良いと紹介されています。
例としてよく挙げられるのは、
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胸のストレッチ(大胸筋)
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肩甲骨まわりの動きの改善
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上腕の軽いストレッチ
などです。無理に引っ張らず、心地よい範囲で行うのがポイントと言われています。
「夜間痛」「日常生活に支障」がある場合の注意点
「夜になるとズキズキして寝つけない…」
「家事の途中で痛みが走って、腕が上がりづらい…」
こうした状況は“要注意サイン”とされています。
● 夜間痛(夜にズキズキする痛み)
五十肩や炎症性のトラブルで見られやすく、
炎症が強まっているサインと言われています。
● 生活動作に支障があるケース
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髪を結ぶ動きがつらい
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服を着替える時に痛む
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荷物を持つ動きで悪化する
これらは、肩関節・腱板・神経に問題がある可能性があり、放置すると動きが狭くなることもあると言われています。
自己ケアで改善しない場合の来院目安|痛みの出方・タイミングがヒント
「いつ相談すればいいかわからないんですよね…」
そんな方は、次のポイントを基準にすると判断しやすいです。
● 来院を考える目安と言われているポイント
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2週間以上続く痛み
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夜間痛が強まり、眠りにくい
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しびれと痛みが同時に出ている
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可動域が狭くなり、明らかに動きが制限される
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日常生活に支障がある(家事・仕事がつらい)
これらに該当する場合、腕だけでなく肩関節・神経など、広い範囲を触診してもらうことで原因が整理しやすいと言われています。
まとめ
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